防災必需品 Disaster necessities
被災と同時にライフライン(電気、水道、ガス)と流通が一時的に停止します。災害の規模が大きいほど停止期間は長期化します。最低でも1週間程度の流通に依存しないたくわえが必要と考えられています。 一般的に必要と推奨される防災備蓄品が行政などのパンフレットに明記されています。その中で個人個人の生活様式に沿ったものを慎重に選択し過不足なくそろえておくことが大切です。 備蓄品には乾パンが推奨されていますが、避難所ではあまり口にしません。もともと食べたいものではなく、また、実際にはおいしくないからです。 これらをふまえまして、普段から使用するもの、普段から食べているものを被災後に継続する工夫が必要と考えます。下記、物資は被災後に個人的に重宝しました。ご参考ください。
常時携行品
カッターナイフ 梱包の解体 工作。
ペンとメモノート とっさのメモ、切り離して張り紙伝言及び焚き付け等に使用します。
ペンライト 緊急時の光源、夜間の落とし物、暗い隙間を照らします。
ライター 緊急時の火おこし、消毒、プラスチック素材の切断に使用します。
腕時計 可能な限り頑丈なものを身につけましょう。
カロリーブロック 緊急時はあるととても便利です。500mlのミネラルウォーターと合わせて携行しましょう。
ポケットラジオ 単4電池2つで2~3日間情報が得られます。AM放送受信時は音声の乱れで積乱雲の接近を把握できます。
飲料水・非常食
飲料目的のほか煮沸使用すること考慮し1日1人当たり4Lの確保が必要です。
ペットボトル入りの水は重いので倉庫などに保管し車両に積み込んで運搬しましょう。
缶入りご飯そのままでもおいしく食べることができます。熱湯に入れ温めるとさらにおいしくたべることがでます。
缶入りパンパンをそのまま缶に詰め込んでいます。乾パンよりおいしく長期保存ができます。
アルファ米一度炊き上げ乾燥させた米をアルファ米と呼びます。お湯を入れることで炊き立てに近いご飯を食べることができます。
天然塩夏場の被災を想定して塩を保管しておきます。塩分は生存に欠かせません。 多量摂取に注意しましょう。
チョコレートビスケット災害時の甘味は重要です。特にチョコレートのカカオ効果は血圧低下、動脈硬化予防、老化防止です。ビスケットは栄養価の高い小麦全粒粉タイプを選びます。
カップヌードル冷える時期はあると便利です。お湯があればすぐに作れる手軽さがあります。かさばりますが軽量で運搬に便利です
味噌そのまま食べることができます。基本的に保存がききますので家庭使用していたもの冷暗所で保管、運搬し使用します。
衣類
上着上着は保温性にすぐれ屋内屋外でも使用できるものを選びます。動きやすいスポーツ仕様のタイプが良いでしょう。
下着最低3日分は準備します。手洗い洗濯ができるよう速乾タイプを選びます。
ポンチョ雨具は蒸れにくいポンチョにします。脱着が容易で軽快に行動できます。米軍で使用しているポンチョはタープ(簡易テント)としても使用可能です。
靴下生地は木綿で五本指のタイプにしましょう。一般の靴下に比べ水虫予防の効果があります。
生活用品
ウエットテッシュ過去の災害では避難所においてさまざまな感染症が発生することが知られています。 自分自身の衛生を保つことが感染症を発生させないことになります。 水が使えない状況を想定しアルコール含有のウェットテッシュを準備しましょう。
キャリーバック被災地では車両の運行ができないことを想定しキャリーバッグを確保します。
人力の運搬が必要な状況では非常に重宝します。若干の悪路に耐えうる頑健なものを選びましょう。
トラベルアメニティー洗面用具一式が入ったコンパクトなトラベル仕様のものが非常時には有効です。
タオル5枚ほど準備しましょう。1枚は衛生用に未使用にしておく便利です。
寝袋軽く運搬が容易な寝袋を確保しましょう。3シーズンタイプで丸洗いできるものを選びます。 封筒型は足を出すことができ体温調整が容易です。
片手鍋お湯を沸かしたり簡単な鍋を調理するのに片手鍋を準備しましょう。素材は熱伝導の良いアルミニウム にしましょう。
カセットコンロガスが使用できない状況では重宝します。過去の災害でも役に立った実績があります。
フォーク被災経験者の自身の経験では被災地の食事は箸よりフォークが便利でした。
マグカップ運搬や落下に耐えるステンレス製が適しています。
予備電池使用する電池のサイズ規格統一しておくと便利です。
布製ガムテープ荷物整理、窓ガラス補修、メモ、水回り補修、緊急時の止血などに使用できます。
ブルーシート建物補修、簡易テント、屋外での敷シートなど多目的に使用できます。